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(参考:Amebaみんなの編集局にある報酬制度より)

数あるバイラルメディアのうち「Spotlight」をはじめとするいくつかの悪質なメディアでは他人の写真やコンテンツそのものをパクって自メディアに掲載する例が後を絶たない状況です。

そもそもSpotlightで記事を執筆しているのは「Amebaみんなの編集局」とそこに所属しているライターでして、「Amebaみんなの編集局」のライターになると、以下のメディアでライターとして活躍できるようになっています。

気になるのがその「報酬」と編集局としての「機能」についてです。

まず、この4つのメディアの中でゲーム攻略総合メディアと位置づけているGAMYにのみ報酬に関する具体的な金額が明記されていたので取り上げてみたいと思います。



GAMYで新人ライターを募集


GAMYは「ガールフレンド(仮)」や「パズドラ」「黒猫のウィズ」といった人気ソーシャルゲームの攻略だけでなく、「妖怪ウォッチ2」や「モンスターハンター4(4Gはない)」などコンシューマー機向けゲームも取り扱っているゲーム攻略サイトです。

サイト内では2015年5月1日、新たに「リトルノア」「バトルガール ハイスクール」「ロイヤルフラッシュヒーローズ」の攻略ライターを募集していまして、ここに具体的な報酬が書かれていました。

関連:【報酬有り】リトルノア@GAMYの攻略ライター大募集!
【報酬】
1記事500円以上保証
※深い考察を書いてくださるライターさんには、さらに昇格制度もあります(๑˃̵ᴗ˂̵)و

【対象ゲーム】
リトルノア他、GAMYで扱っている全ゲーム
と明記されています。

これによりGAMYでは1記事書くと最低500円が報酬としてもらえることがわかりました。



Amebaのライターはコストをかけられない


GAMYは前述のとおり「Amebaみんなの編集局」に所属しているライターが書いているゲーム攻略サイトです。

「Amebaみんなの編集局」のライターはAmeba一般ライターと公式ライターにわかれていて、GAMYの新人ライターはAmeba一般ライターにあたるものといえそう。つまり、「Amebaみんなの編集局」のライターは最低500円で記事を書いていると推測できます。Spotlight、by.S、BUZZHOUSEでは具体的な金額表記が見つけられませんでした。

ただ、「Amebaみんなの編集局」では書いた記事のPVの増加に応じて報酬がアップする制度が設けられています。

報酬アップ制度はモチベーションの維持につながっているとも捉えることができますが、普段から500円という低報酬で動いているAmeba一般ライターは低報酬がゆえに記事ネタ(取材やレビューなど)に自腹でコストをかけることはできません。ヘタしたら交通費だけで赤字になります。

そこで他のメディアにあるコンテンツを真似したり、自分では撮影できない写真を他人のブログからパクってきたりして、著作権を無視したPV稼ぎに走りやすいのだと推測することができます。

そもそも経験を積んだライターであれば、500円という報酬がいかに安いかがわかるでしょう。それでもやろうという人は低報酬でもいいからライターとしての経験を積みたいとか、純粋にライターをやってみたい人だと思います。

物書きが初体験だというライターのなかには著作権の著の字もわからない人もいるため、教育支援システムはあるようです。
弊社が良質と考える記事を作成頂く活動を支援するためのフォローページや勉強会、編集会議への参加などフォロー制度をご用意予定です
といった初心者ライター向けの教育システムを用意しているとうたってはいるものの、パクリコンテンツがなくならない現状からするとこの教育支援システムはまったく機能しているようには思えません。
関連:Amebaみんなの編集局

もちろん、「Amebaみんなの編集局」所属のライター全員が揃ってパクリライターではないだろうし、一部のライターがそういった“引用”の範囲を超えた“盗用”“転用”を行っているにすぎないはずですが、それを何度も何度も見過ごしている(もしくは意図的にやっている)編集局については疑いの目を向けざるを得ません。



既存のライターを狙い撃ちして募集する傾向へ


話が反れますが、ここ最近の「Amebaみんなの編集局」は他社メディアで記事を書いているライターにフォーカスして参加を呼びかけている傾向が強いように思います。

まさに炎上の渦中にあった5月1日、サイバーエージェントの人から「【特別案内】Ameba公式ライター・キュレーターのご案内」というタイトルで僕のところにメールが届きました。
アスカ様

突然のご連絡失礼致します。
サイバーエージェントの◯◯と申します。

シネマズにて記事を拝見させていただき、ご連絡差し上げました。

記事を拝見させて頂き、是非ともAmebaが運営する情報メディア
「Spotlight」、「by.S」などのAmeba公式ライターとして
参加頂けないかと思いお声掛けをさせて頂きました。
という内容です。

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“シネマズにて記事を拝見させていただき”とあるように、僕がライターとしてお手伝いしている松竹の映画メディア「シネマズ by 松竹」のライターであることを知って連絡をしてきています。シネマズ内のライター紹介ページを見て、そこからこのブログにたどり着き、プロフィール欄からメールを送ってきたのでしょう。
また、僕以外のシネマズのライターにも同様のメールが届いたとの報告がありました。
関連:ライター紹介 - シネマズ by 松竹

実はお誘いメールが届いたのはこれで3度目。今回は以前と違う人からのメールだったので、リストは共有していないのかもしれません。



編集システムが機能していない編集局


大手IT企業であるAmeba(サイバーエージェント)から「ライターになりませんか?」とお話が来たら誰でも嫌な気はしないでしょう。自分の経験になるし、低報酬でもいいからライターをやってみようと感じる人も多いはずです(Amebaを嫌っていなければ)。

ただ、現状では安い報酬でライターを雇い、ルールの徹底をせず、ライターの誤った行動に対してはろくなサポートもせずに、「とりあえず炎上してPVは上がってるから無知な新人ライターが勝手にやったことにしておけばいいか」程度で処理しようとしている編集局からは編集としての機能を何一つ伺うことができません。

明らかに著作権違反している原稿がライターから上がってきた際、どうして公開前に「これはボツ!」にしていないのか。「Amebaみんなの編集局」は機能的に大きな問題があり、また、大きな責任があると思っています。