三重県大台町

肌触りの良さだけで選んではいけない。ソフトママで聞いた「ベビー服が失った吸水性」 #大台町PR

ページに含まれる広告から収益を得ることがあります

オーガニックコットンとは、製造から商品加工まで一切の化学薬品を使用せず、刺激が少なく肌にやさしい製品のことを指します。オーガニックコットンと聞けばついついどんな製品でも安心安全だと思ってしまいますが、中にはそうでない製品もあるんです。

たとえば、ベビー服。オーガニックコットンのベビー服はとてもキレイで肌触りがいいものです。

しかしながら、機能性はどうでしょう?

肌触りを重視するあまり、仕上げの柔軟加工によって本来あるべき吸水性能が失われている製品は少なくないそうです。

柔軟加工は肌触りを良くする反面、吸水性がなくなり、オーガニックコットンでありながら赤ちゃんにとって全然やさしくないベビー服になってしまいます。

とはいえ百聞は一見にしかず。吸水性を確認するためのテスト結果がとても衝撃的でした。

よくあるオーガニックコットンのベビー服にコップから水を垂らすと、まるでグミのようにぷるぷると踊っています。完全防水のアウトドアウェアのように面白いほど水を通しません。

吸水性がないということは、赤ちゃんが汗びっしょりになってもベビー服が汗を吸ってくれないわけです。それは当然、肌のトラブルや病気の原因にもなる。汗疹とか風邪の元です。

大人にとっては大したことがなくても、赤ちゃんにとってはわずかな衛生面のマイナスでも大きなリスクに。

今すぐ、お使いのベビー服に水を垂らしてみて、吸水性を確かめてみてほしい。もしかしたら、この実験と同じく吸水性がないベビー服かもしれません。

今回、三重県多気郡大台町に工場を構える「ソフトママ」を訪問しました。

同社は2012年にそれまでOEM提供先だったメーカーの倒産を受けて、ブランド名のSoftMamaはそのままに自らベビー服の製造・販売に着手。オーガニックコットンに特化したベビー服の製造会社です。


(左:ソフトママ 総括マネージャーの大西啓太郎さん/右:代表の大西智栄子さん)

ソフトママはベビー服に柔軟加工を行わず、本来のオーガニックコットンの良さを残し、そのままベビー服にしています。一切の化学薬品を使わないため、可愛いイラストや派手なプリントもなし。

逆に真っ白なベビー服のため、明るくて子供の表情がわかりやすく、お母さんが子供とのコミュニケーションを取りやすいメリットがあります。

値段は4,000円弱とけっして安くはありませんが、「ベビー服チェーン店のそれとぜひ比べてみてほしい」と総括マネージャーの大西さんは言います。


(ソフトママのオーガニックコットンベビー服)

じゃあ、ソフトママが製造・販売している柔軟加工を施していないオーガニックコットンのベビー服にはどれだけ吸水性があるのか、こちらも実験して確かめてみましょうよ。


(ソフトママのオーガニックコットンベビー服)

先ほどの他社製品と同様に、コップから水を垂らしてみます。

すると、スーッと水が吸い込まれて消えました!

同じ“オーガニックコットン”と銘打ったベビー服でも、こんなに吸水性が違うんですね。柔軟加工が悪者かどうかはわかりませんが、素材がオーガニックコットンというだけで選んではいけないことはわかりました。

ベビー服を購入する際には、ぜひ吸水性の有無をしっかり見極める必要があるんですね。


(水を吸う/吸わないの差がはっきり見える)

吸水性がないのは例えばこぼしたミルクを弾くなどのメリットがあるだろうけど、ソフトママのオーガニックベビー服は吸水性があるため汗を吸い、着心地の良さや健康面でのメリットがある、と感じました。

この工場では高性能ミシンを使った刺繍体験ができるそうで、訪れた人が好きな画像や文字を刺繍できるそうです。

今回はワンポイント的な刺繍を入れる体験をさせてもらうことに!あっという間ににできちゃった。

刺繍体験について、大西さんは「とりあえず大台町の方に体験してもらい、ゆくゆくは観光のついでに体験してもらうようにはしたい」と話していました。

どのメーカーかわからないベビー服には、僕たちがソフトママの工場を後にするときもまだ大きな水滴が乗ったままでした。

この記事が気に入ったら
いいね ! してね!

Twitter で