利島を冒険する旅2日目、地下水がない島で島民の知恵を知る #tokyoreporter #tokyo #tamashima #toshima 【PR】

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この記事は、reviews(レビューズ)より依頼した企画です。

歩いて一周できてしまうほど小さく、そのなかに魅力がたっぷりある伊豆諸島「利島(としま)」。僕は東京都の観光PRの一環でtokyo reporter島旅&山旅の企画に参加し、冬の利島を旅してきました。

写真好きにはたまらない絶景と夜の星空観測を楽しんだ翌日、島の歴史を学びながら特産品である椿油をお土産に買って帰ることをミッションにふたたび島の散策を開始!この記事は利島旅行記の2日目です。

※この記事では東京都による多摩地区や離島の魅力を伝える多摩・島しょ魅力発信事業「tokyo reporter島旅&山旅」の企画に参加し、2017年1月16日~17日にかけて伊豆諸島の「利島(としま)」を実際に旅して体験したことをレポートしています

 

民宿「利島館」を出て郷土資料館へ

それでは2日目は島の北に位置する港側を散策します!その前に、帰りのルートと時間を確認。1泊2日という短い滞在期間ですが、帰りは往路と同じくヘリコプター(東京愛らんどシャトル)に乗って大島へと戻ります。12時5分発のヘリコプターに乗るために搭乗手続きを済ませなくてはならず、逆算すると利島のヘリポートには11時15分ごろまでには到着しておく必要があります。

狭い島なので歩いてヘリポートに行くことも可能ですが、ありがたいことにお世話になった利島館のご主人が車でヘリポートまで送ってくれることになり、島を散策する時間を多く取ることができました!ほんと、何から何までしていただき感謝です!

利島館での朝食を済ませて、さっそく「利島村郷土資料館」を目指しました。この日の朝食は日本の朝食を代表するかのような白飯、味噌汁、納豆、目玉焼きなど。

ご主人の話だと、郷土資料館は役場に隣接していて、もし時間が早くてまだ開館していないときには役場に言えば開けてくれるそうです。


(島ではみかんと思われる果実もたくさん見かけました!)

 

暮らしや文化がわかる利島村郷土資料館へ

利島館を出て利島一周道路を東に向けて歩くと、ものの5分で「利島村郷土資料館」に到着しました。近いよ(笑)

こんな立体的な利島の地図があって、この島が一体どんな形をしているのか超わかりやすい!ね?まるで富士山がそのまま海に浮いているような真ん丸い島でしょ!?

利島村郷土資料館で気になったのが東京の無形文化財にも指定されている神事「やぶさめ」。元旦の朝、利島の八幡神社でその年の豊漁・豊作と無病息災を祈願し、衆人が見守るなかで行われる伝統行事です。

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また、利島は地下水がなく、水はとても貴重です。樹木の幹に竹で「四手(しで)」を結び、雨が四手をつたって壺に集まる工夫をして生活してきました。今では宮塚山の中腹に大きな貯水槽が設置され、四手はあまり活用されなくなったそうです。

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ほかにもたくさんの展示があり、利島の歴史や暮らしに触れることができましたよ。

 

八幡神社で水不足をカバーする四手を発見

何があるかわからないけど利島港には絶対に行ってみたいと思っていたので、郷土資料館を出てからは港を目指しました。途中、歩いて5分もしないうちに「モリヤマ」というお土産屋さんがありましたが、まだ営業時間ではなかったもよう。。。見た目がオシャレなお店だったので、入ってみたかったなぁ!

シーズンにはまだ少し早かったですが、島中に椿が咲いていて見ながら歩くのが楽しい!

さらに10分くらい歩くと「八幡神社」の前を通りかかりました。

せっかくなのでお参り。

すると、先ほどの郷土資料館で見かけた「四手」がたまたま八幡神社の境内の木にありました!すごくないですか!?資料館で歴史の資料として展示してあった四手の実物にそのたった数分後に出会えるなんて!!実際にこうやって雨水を集めていたんですね。

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そうそう、実は前日に南ヶ山園地の遊歩道を歩いていたときに歩道の一部が黒いシートで覆われていたのを見かけました。これは集水シートといって、雨水を集めて貯めておくために昔はよく利用されていたようです。

一滴の水も無駄にしない、昔から続く島民のもったいない精神と知恵を見ることができました。

利島港への近道の脇に「はしけと海の歴史広場」がある

お参りが功を奏したのか、八幡神社のすぐ横(西側)に「利島港近道」と書かれた看板を発見!これはラッキー♪

この近道を進んでいくと、当初行こうと思っていた「はしけと海の歴史広場」があり、またも幸運が!

こんな屋外に艀(はしけ)の展示場があるんですね~。艀とは船と波止場の間を行き来する小型船のことです。人や荷物を運搬していました。

 

港に来ると宮塚山のシルエットがよくわかる!

そして、もう視界に港が入っているのでそのまま港まで歩きました。宿を出たのが9時過ぎで、途中でいろいろ寄り道をしたにもかかわらず利島港に到着した時刻はまだ10時でした。たくさんのスポットを回ったのに1時間しか経過していないなんて!ほんと、コンパクトだからどこへでも歩いて行けちゃう島なんです!

せっかくなので海の水を見てみると、わっ!エメラルドグリーンできれい!!

2015年には人工浜が作られたおかげで、夏場には海水浴ができるようになりました!

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実は伊豆諸島周辺ではクジラやイルカが多く生息していて、特に、ここ利島では近年イルカが稀に見られるようになってきているということで、イルカウォッチングが観光の目玉となっているんです。冬場は寒いし、海が荒れることが多いのでお休み中。暖かいシーズンにはぜひ見てみたいなぁ!

港で振り返ってみると、宮塚山がどど~んと!まさに島の中心は宮塚山。利島の人々はこの山と海に囲まれた大自然のなかで暮らしているんだと実感できます。

 

農協でお土産を買い、アイスを食べる

お土産も買いたかったので、利島館に戻る前に集落のお店へ行きました。ご主人から農協の脇に売店があって、そこでいろいろ売ってるとの情報を聞いていたので、港から農協へ。

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港からはだいたい13分ほどで農協に着きました。この島に来てから人間を同時に5人以上見たのはここが初めて。野菜や肉、調味料、ヨーグルト、お酒、アイスクリーム、生活雑貨、日用品など、この売店は島民にとってスーパー的な役割を果たしていました。

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ちょうどレジの横に特産品の椿油で作った化粧品などがあったので、お土産に購入。利島には20万本もの椿があり、椿から採れる油を化粧品に加工して販売し、島の人々にとって貴重な収入源になっているんだそうですよ。

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すぐ隣にある「阿豆佐和気命神社」をお参りし、売店で購入したアイスまんじゅうを食べる!晴天のなか坂道を登ってきて疲れていたので、冷たいアイスまんじゅうが格別に美味かった~。

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冒険心がかき立てられる利島。ぜひまた訪れたい!

たった24時間でボロボロになるまで使った紙の地図。シンプルながらも要点をしっかり押さえていて、おかげで不便なく利島を見て回ることができました!人口はたった300人だけど、こういった観光客向けの対応がしっかりされている素晴らしい島です。

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農協から利島館は目と鼻の先。預かってもらっていた荷物をピックアップし、ご主人に車でヘリポートへと送ってもらいました。

利島での滞在時間はたった24時間でしたが、たくさんの思い出ができました。いろいろ冒険したな~。車中で振り返りながら寂しさがこみ上げてきましたよ。利島は決して便利な島ではないけど、とても豊かな島です。常にゆっくりとした時間が流れています。

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今回は椿のシーズンにはまだ少し早かったんだけど、ちょこちょことキレイな椿の花を見かけました!2月・3月には20万本の椿が一斉に花を咲かせて美しい景色を楽しむことができるでしょう!冬に利島を訪れる際にはぜひ椿の花を楽しんでくださいね。

暖かい季節には海に潜ってイルカを見たり、釣りもオススメ!僕が半日で戻ってこられた宮塚山の登山も景色を楽しむにはピッタリです。初めて訪れた伊豆諸島・利島はコンパクトな中にたくさんの冒険ができ、魅力がたっぷり詰まった島でした!

利島、1泊2日の旅。利島館のご主人・前田さんにはたくさんお世話になりました。本当にありがとうございます!

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